廃棄物処理法違反容疑で焼却施設を現場検証 宮城
焼却灰などを違法に埋めた疑いがあるとして、県警生活環境課などは17日、廃棄物処理法違反容疑で大和町鶴巣大平の産業廃棄物処理会社「タイワコスミックミリュー」のごみ焼却施設を現場検証した。
現場検証容疑は8月中旬、県内から集めたごみを焼いて発生した灰約39トン、廃プラスチックや木くず、震災がれきなど計約176トンを同社が借りている隣接地に埋めたとしている。この日は、午前10時ごろから、捜査員11人が検証を開始。同社社員らの立ち合いのもと、焼却灰排出の実態検証のため、ごみの仕分け、焼却炉での処理作業などの一連の流れを確認。捜査員は焼却炉の測量などを行った。
同課は、8月中旬に同社の関係者から寄せられた情報提供をもとに捜査を開始し同月下旬、同社事務所などを家宅捜索。9月上旬にはごみを埋めたとされる敷地で現場検証し、埋められたごみを重機で掘り起こし量を測定した。176トンは県内の廃棄物処理法違反容疑の事案で最大規模であり、押収資料や現場検証の結果などから容疑が固まり次第、立件する方針。同社社長は任意の取り調べに対し「下請けが勝手にやったこと」と話しているという。