12pg-teq/g
吹き出物や皮膚の黒ずみ症状 カネミ油症 仕組み解明 ダイオキシン タンパク質生成阻害
2016年09月02日 15時28分
■厚労研究班 発生48年で初めて
国内最大の食品公害、カネミ油症の発症メカニズムが、厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大教授)により、1968年の発生から半世紀近くたって、ようやく明らかになった。発症当初、多くの患者に吹き出物などの皮膚症状がみられたのはなぜか-。研究班によると、製造工程中に誤って米ぬか油に混入した原因物質のダイオキシン類が、皮膚を守るタンパク質の生成を邪魔したためで、世界で初めて突き止めたという。
国内最大の食品公害、カネミ油症の発症メカニズムが、厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大教授)により、1968年の発生から半世紀近くたって、ようやく明らかになった。発症当初、多くの患者に吹き出物などの皮膚症状がみられたのはなぜか-。研究班によると、製造工程中に誤って米ぬか油に混入した原因物質のダイオキシン類が、皮膚を守るタンパク質の生成を邪魔したためで、世界で初めて突き止めたという。
研究班によると、油症の発症に最も重要なのが、細胞内に存在する「AhR」という分子。これが、ダイオキシン類のポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)などと結合すると、細胞や遺伝子を活性酸素が傷つける「酸化ストレス」が増え、体調不良を引き起こすと大まかに考えられてきた。
ただ、こうした構図が詳細に分かってきたのはここ数年で、研究班はAhRの役割について多方面から検証に着手。マウス実験などを重ねた結果、AhRは一般の人だと別の物質と結合し、皮膚を守る角質層の形成に必要なタンパク質を生成する機能が新たに判明した。傷を早く治す役割にも関与していた。
AhRは皮膚細胞に多く存在する。PCDFを含む米ぬか油を多食した当初、AhRがPCDFと結合してしまったために本来の役割を果たせず、吹き出物ができたり、黒ずんだりする異常な皮膚症状が特に目立ったとみられる。
患者のPCDFは徐々に体外に排出されるものの、今でも一般より血中濃度は高く、酸化ストレスが健康被害を招いている。患者の3割には何らかの皮膚症状も残っている。
研究班は現在、漢方を使った治療研究に力を入れている。漢方の成分がAhRとダイオキシン類の結合を抑制するなどの効果が分かってきたためで、班長の古江教授は「研究成果を治療法の開発につなげたい」としている。
=2016/08/28付 西日本新聞朝刊=
長崎県 底質 ダイオキシン で検索すると
[PDF]平成23年6月23日 - 長崎県
2011/06/23 - 長崎県、長崎市及び国土交通省九州地方整備局が、平成24年度にダイオキシン類対策特別措置法(以下. 「法」という。 ... 大気、公共用水域(水質、底質)、地下水及び土壌におけるダイオキシン類の環境調査について、長崎県. は平成12年度 ...
[PDF]第3章 ダイオキシン類の 水 質 測 定 結 果 - 長崎県
このダイオキシン類の水質調査は、ダイオキシン類対策特別措置法第26条第1. 項の規定に基づき、ダイオキシン類の汚染状況を監視するため、公共用水域、地下 ... 均値は5.6pg-TEQ/g、濃度範囲は0.46∼24.0pg-TEQ/gであり、全ての地点で底質環境.
このページに 2 回アクセスしています。前回のアクセス: 16/11/20
[PDF]第3章 ダイオキシン類の 水 質 測 定 結 果 - 長崎県
www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2015/10/1444116763.pdf
このダイオキシン類の水質調査は、ダイオキシン類対策特別措置法第26条第1. 項の規定に基づき、ダイオキシン類の汚染状況を監視するため、公共用水域、地下 ... 値は4.1pg-TEQ/g、濃度範囲は0.21∼14pg-TEQ/gであり、全ての地点で底質環境基準.環境省のダイオキシン類請負調査の受注資格を有している機関一覧
株)秋田県分析化学センター, 秋田県, 試料採取のみ(一般環境大気、公共用水域水質、地下水質、土壌、底質、排出ガス、排出水、ばいじん、焼却灰 ... 株)環境衛生科学研究所, 長崎県, 試料採取のみ(排出ガス、ばいじん、焼却灰その他の燃え殻), 15、16.
長崎県、平成27年度ダイオキシン類調査結果を公表|環境展望台:国立 ...
tenbou.nies.go.jp › ニュース・イベント › 国内ニュース
2016/08/18 - 今回、平成27年度の調査結果を、特定施設の設置者から報告があった自主測定結果、及び立入検査結果とあわせて公表した。1)環境調査では、大気、公共用水域(水質・底質)、地下水及び土壌について、県内93地点で実施した結果、全て ...長崎県、平成27年度ダイオキシン類調査結果を公表 - 検索・ナビ|環境 ...
tenbou.nies.go.jp › 検索・ナビ
2016/08/18 - 今回、平成27年度の調査結果を、特定施設の設置者から報告があった自主測定結果、及び立入検査結果とあわせて公表した。1)環境調査では、大気、公共用水域(水質・底質)、地下水及び土壌について、県内93地点で実施した結果、全て ...長崎県、平成24年度ダイオキシン類調査結果を公表 - 検索・ナビ|環境 ...
tenbou.nies.go.jp › 検索・ナビ
2013/07/24 - 今回、平成24年度の調査結果を、同法第28条に基づき特定施設の設置者から報告があった自主測定結果とあわせ公表した。1)環境調査では、大気、公共用水域(水質・底質)、地下水及び土壌について、県内93地点で常時監視測定を実施 ...
国内最大の食品公害とされるカネミ油症の患者団体と国、原因企業のカネミ倉庫(北九州市)による3者協議が2018年1月20日、福岡市であった。カネミ油症は今年で発生から50年を迎える。患者側はなお未認定の被害者が多いとして、認定基準の撤廃や見直しを求めた。
協議は被害者救済法(2012年施行)に基づくもので11回目。11の患者団体の代表、厚生労働省や農林水産省の担当者、カネミ倉庫の加藤大明社長らが出席し、非公開で開かれた。
3者によると、患者側は「(ダイオキシン類の血中濃度などで判定する)認定基準を撤廃し、カネミ油を食べたことをもって認定してほしい」などと要望。国は「基準は科学的知見によるものだ」と反論した。加藤社長は、患者側が求めている入院中の食費支給について「国に要望しているが現状では難しい」と答えた。
患者側は、油に混入したポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造し、カネミ倉庫に販売したカネカ(鐘淵化学工業 高砂)も協議に参加するよう求める要望書を国に提出した。