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徐冷したフェロニッケルスラグは、今後の技術的検討により、舗装用材料(路盤材)として利用することが可能と考えられる。

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I.4 舗装用材
I.4.1 フェロニッケルスラグ
(1) 基本事項
徐冷したフェロニッケルスラグは、今後の技術的検討により、舗装用材料(路盤材)
として利用することが可能と考えられる。

(解説)
 フェロニッケルスラグは、その冷却過程によって徐冷、風砕、水砕等の種類があるが、舗装用材としての利用が考えられるフェロニッケルスラグは、これらのうち徐冷したものである。
 徐冷フェロニッケルスラグの舗装用材としての適用については、現状のところ、利用のための規格や利用手引書類が整備されておらず、使用実績も少ない。
 従って、使用を検討する場合には、設計で想定している品質を満足していることを、フェロニッケルスラグの品質データや、実際に使用する材料の品質確認試験を行う等により確認する必要がある。

(2) フェロニッケルスラグの品質
  フェロニッケルスラグを舗装用材料として利用を検討する場合においては、実際に
使用するフェロニッケルスラグについて、その特性をよく把握する必要がある。
(解説)
徐冷したフェロニッケルスラグは路盤材としての利用が考えられるが、標準的な材料
定数は、現状のところ提示されていない。従って、フェロニッケルスラグを舗装用材料として利用を検討する場合においては、実際に使用するフェロニッケルスラグについて、その特性をよく把握しなければならない。
ここでは、フェロニッケルスラグについての既存の調査例を示すので、参考にされた
い。


① 物理特性
粒径 5mm 以下に調整されたフェロニッケルスラグの物理特性を調査した例を表
Ⅰ.4.1 に示す。また、その際の粒径加積曲線を図I.4.1に示す。


② 施工時の現場密度について
フェロニッケルスラグを用いた路床試験での現場密度の測定結果例を表I.4.2に示す。
この例では、規格値を外れたケースが3カ所あるが、これについては以下のように考察されている。
原因は、ポーラス状のスラグ塊が混入したことによる。
使用にあたっては、ポーラス状態のスラグを破砕して使用するか除去する必要がある。
基本的には5回転圧程度で所定の締固め密度が得られる。




スラグ加工品
パムコサンド パムコサンド
パムコサンドは、大型電気炉内で溶融させたスラグを定期的に取り出し風砕処理を行った人工砂です。
この砂は、粒形が丸く、品質が安定しており、コンクリート用砂としては天然砂以上に優れた特色を持っております。
パムコクラストン パムコクラストン
パムコクラストンは徐冷スラグを破砕し、粒度調整したものです。
土木用資材としてー5㎜品(スラグ加工品砂)は山砂の代替品として凍土抑制層に使用されております。
クラッシャランスラグ(CS-20,CS-40)は、締固め後の路床支持力が高く、施工が容易であります。
かつ、凍結融解抵抗性に優れていることから、寒冷地での道路用材料として効果的です。
パムコブラスター
パムコブラスター
パムコブラスターは、風砕スラグを規定の粒度毎に分級回収した研掃材です。
このブラスター粒子は形状が丸く、硬度がある事から天然砂にない特色を持っています。
研掃時に粉塵の発生が非常に少なく、また、施工物への粒子片の突き刺さりが無く、塗装後の発錆の防止等、作業性に優れた研掃材です。



(7) フェロニッケルスラグの利用
太平洋金属(株) 生産技術部
 フェロニッケルは,Ni 約20 % を含む鉄の合金で
ステンレススチールの原料として不可欠な素材であ
る。我国に於ては,年間約6 万t (Ni 純分)が牛
産されているが,原料鉱石はガーニエライト系の酸
化鉱が専ら使用され,すべてフィリッピン,インド
ネシア,ニューカレドニアからの輸入に頼っている。
この原料鉱石については,有効な選鉱法がなく.簡
単な処理を行うだけで殆ど採掘原鉱そのま丶を製錬
に用い,しかもNi 品位は2 .4 % 程度と低い。従っ
て製錬に際しては,他の主要金属に較べ桁違いに多
量のスラグが副生する。その量はNi 屯当り30 t に
も達するu フ⊥ ロニッケルは典型的なエネルギー多
消費型素材とされているが, 消費エネルギーの大き
な部分がスラグに消費されているのが実情である。
製錬コストに大きな比重を占めるスラグを,有効に
利用出米るか否かN“

エネルギーコストの格段に高
騰した現在,原料産地を遠く離れた我国に於て,フー
ロニッケル製錬を続けて行けるかどうかの重要な要
素となるのではないかと考えられる。スラグを有効
に利用する為には,その諸性状を完全に把握する事
から始めねばならない。基礎的な調査研究は早くか
ら着手しており,
スラグが高温溶融状態から冷却凝
固して行く過程についても定量的な解明を行ってい
る。有効利用の現状は,発生量の約6e % 程度であり,
主として製鉄副原料に利用されているが,質・量と
もに不満足な状態にある。現在,少しでも付加価値
の高い利用の仕方をねらって共同研究を進めている。
コンクリート用細骨材としてJIS 化を図っている
のもその一一環である。路盤材,土壌改良材としての
利用も有望であり, 基礎研究成果を踏まえて特性を
活かした利用を目指している。ロ
ックウールとして
の利用は, 将来急速に拡大して行くものと考えられ,
製法・品質の改善を進めながらアスベストの代替を
もH 標としている。更にMgO , Sio2 が85 % 以上を
占め, 高温溶融状態で得られる材料である事に着目
し.成分調整を行い凝固組織をコントロールしなが
ら改善の上,セラミック系新素材として利用出来な
いか基礎的な研究に着手している。

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